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日本語ラップ・MCバトルの“今”を語るブログ

MC正社員インタビュー掲載(2015年振り返り)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

今回は、これまでのブログとは異なる記事を書かせていただきます。

なんとこの度、戦極MCBATTLE主催者であるMC正社員さんにインタビューさせていただく機会をいただきました。ここでは、そのロングインタビューの内容を掲載させていただきます。

インタビューでMC正社員さんには、MCバトルシーンに数々の変化があり、大いに盛り上がった2015年について改めて振り返ってもらいました。バトルシーンの変化フリースタイルダンジョン戦極13章印象に残ったバトル注目のMC戦極CAICAMOL53からのメッセージ来年の展望など内容は盛りだくさんになっています。

読む方にとってこのインタビューが、正社員さんの人柄や考えを知るキッカケのひとつになれば幸いです。是非多くの人に読んでいただきたいと思っています。

それでは、早速いってみましょう。

MC正社員インタビュー

主な活動
青字:MC正社員灰色字:Pto6

--はじめましてPto6(ぴーとろっく)です。この度はインタビューの機会をいただきありがとうございました。今回はシーンが大きく動いた2015年について一緒に振り返っていただきます。よろしくおねがいします。

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」

MCバトルシーンについて

--さて、まずはMC BATTLE関連について聞いていきます。上記にMC正社員さんの主な活動をまとめてみたのですが、改めてその活動の量と幅広さに驚いてしまいました。正社員さんにとっての2015年は、一言で言うとどんな一年でしたか?

「毎年、よく乗り切ったなって思っているんですが。特に去年は大変でした。激動の一年ですね~。」

--特にこのイベントの企画・運営が大変だったとかいうエピソードはありますか?

「2015年は戦極スパーリングとか芸人ラップ王座決定戦とか新しいイベントを始めたんです。よりポップなバトルイベントをやりたいってのと、若手の組み上げを目指していたので、そこは良かったです。どっちも1回目とかはお客さんの入りもそこそこで、自分の中でフレッシュに楽しめたんですが、大体2回目以降お客さんが増えて俺がプレッシャーに押しつぶされていくという・・。本当にありがい話なんですけど。スパーリングも本当最初は気分転換と若手を見つけるためにやったイベントだったんですが、この前のはお客さんが入りすぎて入場規制かかりましからね・・・。」

--“お笑い芸人とのバトル大会”や“MC BATTLEのテレビ進出”など、過去に『実現したい』と正社員さんが語っていたことが、2015年にいくつも実現されましたね。

「うーん。でも、これは高校生ラップ選手権の時も思ったんですが、結局俺が数年前から思ってる事って別の誰かが実現しちゃうんですよね(笑)去年だったらオリジナルビートとか賞金150万の大会とか。地上波のテレビ放送なんてもうそれこそ数年前から夢だったわけじゃないですか。それがサクッと実現してしまうという。『ZEEBRAさんすげーな(笑)』って思いました。でも、その中でも芸人ラップ王座決定戦が出来たのはデカかったかな。【RG vs あやまんJAPAN】や、【とろサーモン久保田 vs ジョイマン】のMCBATTLEが実現するとか、数年前話しても誰も信じないですよ。あの企画も久保田さんが吉本に話通して初めてくれたんですよね。」

--確かに、数年前では考えられないですね。ちなみに、2015年のMC BATTLEシーンにおいて特に印象に残っている出来事は何ですか?

「去年はバトルに出てるMC達の人気にとにかく驚かされた一年でした。戦極やUMBの会場ではとにかくMCがアイドルみたいな扱いでしたね。握手の列とかできてたりしてて。年末UMB本選行くときACEと新木場駅で待ち合わせしてたんだけど、駅に着いた瞬間からACEが写真、握手責めに会ってて、動きがとれないからタクシーで会場まで行ったんですよ。冷静に考えたら『こいつ毎週テレビ出てるんだから当たり前か』って思って(笑)」

--それは、凄い人気ですね!

「やっぱり、フリースタイルダンジョンの影響がデカいんでしょうね。地上波でMCBATTLEって結構歴史的な快挙だと思うんですよね。」

フリースタイルダンジョンについて

--やっぱりフリースタイルダンジョンは2015年一番のビックニュースでしたよね。MC正社員さんは番組にCHICO CARLITOを推薦されたり、裏方として色々協力しているような印象を持っています。今後もっと深く関わっていくということはないのでしょうか?

「フリースタイルダンジョンについて自分が関わってるって思ってる人も多いみたいですが自分は全然関与していません(笑)CHICO CARLITOも一応自分が紹介したって感じですが、それも僕が紹介しなくても誰か他の人が紹介してたと思うし。あとは映像提供はしてるくらいかな。むしろ出してほしいしもっと積極的に手伝わせてほしいくらいですよ。」

--正社員さんの審査員とか見てみたいです。それか、REC終わり恒例の『これまでのベストバウト振り返りのコーナー』での出演とか。バトルの背景とかサンプリングとか、皆が気付いていないポイントを拾ってくれそうで、勉強になりそうです。

「前ユーストリームGrand MasterTVには出演させてもらったんですが、その時【R-指定 vs CHICO CARLITO】の引用を話したんですよね。それが実際のフリースタイルダンジョンの放送の時に解説されてて。そういうのはやりたいけど、俺が出ることはないんじゃないかなぁ(笑)」

--正社員さんは現場で観ていて、『自分だったら番組としてこうするな』と思っているようなことはありますか?

「いやー、俺なんかからの意見は特には・・・。フリースタイルダンジョンはもう軌道に乗ったし、俺が出る幕はないんじゃないですかね。凄い番組だし、シーンに良い影響与えてる。『MCBATTLEって一般の人にも絶対うける』って俺はずっと言ってきたけど、実際それをテレビ局に話つけてやってみたら『やっぱり、成功したね!』って形だと思うし。実際、そんな事思っていても実現できる人いないですよね。ジブさん、無茶苦茶凄いですよね。みんなの夢を形にしたんだもん。」

--本当に凄いですよね。ちなみに、今後期待する展開とか、アイデアはありますか?

「アイディアとして思うのはモンスターと審査員を全チェンジの回とかあったらおもしろいんじゃないですか?KENTHE390、エローン、晋平太がモンスターで、漢さん達が審査員とか。あとyoutube番組で解説のコーナーとか。チャレンジャーの情報を流すコーナーとか。Youtubeも見てる人多いし、もったいないと思うんだよな。あと異名は俺につけさせてほしい(笑)」

--確かに、今の審査員モンスター級の方ばかりですもんね。それ、とても見たいです(笑)解説コーナーやチャレンジャー紹介もあったら嬉しいですね。異名はTKda黒ぶちが戦極のものが採用されていましたし、今後もあるんじゃないでしょうか。これからはMC達の異名にも注目したいと思います(笑)

2015年印象に残ったバトル・MC

--次はバトルの現場でのことを聞きたいのですが、正社員さんが現場において“2015年から感じ始めた変化”って何かありましたか?

「やっぱり、さっきも言ったようにMC達の人気かなー。2015年は本当にイベントとかに著名人が来るようになった!2014年は『若い人や女の子が随分増えたな』みたいに思っていたんだけど。今年は芸能人とかが普通に来るようになったり、全然別ジャンルの人が来るようになった気がします。」

--MC BATTLEがそれだけ広く浸透してきたということですね。MC BATTLEの“一般化”については批判的な意見が多い中、正社員さんは昔から一貫してそれらを肯定的に捉えた発言されていますよね。“MC BATTLEの一般化”についてのMC正社員さんの考えや想いを改めて聞かせていただけないでしょうか?

「これも自分がさんざん言ってきたけどMCBATTLEの強さの基準ができたりしてるのはバトルの中に明確なルールとかが生まれてきてる事だと思ってて。MCバトルがこれだけ広まったらしょうがない事だと思うんですよね。まぁ、これについてはいまさら言ってもなーって思います。勝つために方法ができたって事だと思うし。でも近年俺はそういう基準ををぶっ壊すような価値観や世界観が持ってるMCが勝つ現場っていっぱい見てますよ。」

--例えばどんなMCですか?

「2015年で言ったらBASE君や智大君、道さんなんかの優勝ってそういう事だと思います。個人的には俺は世界観を持ったMCが好きです。名前をあげた3人なんてその代表ですね。最高のMCですよ。道さんが罵倒の予選で言ってた『俺の言葉、本当のことを言ったら全部コンプラ。放送できない』みたいなライン最高でした。」

--なるほど。バトルで言うと正社員さんは以前『MCの人間性が見えるBATTLEが好きだ』と語られていましたが、そういった面で今年最も印象に残っている試合はどの試合ですか?

「うーんいっぱいあるんですが一つは9sari UMBの【崇勲 vs GADORO】。GADORO君に関しては2013年から知ってるけど、本当にテクニカルなライム捌きをするようになったと思います。戦極12章よりもUMB FINALのほうがうまくなってたし、あと大会への決意表明みたいなスタンスも大好きでした。なんか復讐に燃えるファイティングコンピュータって感じで。対して崇勲は俺や八文字さんが本当に本気を出せば無敵だとずっと思ってるMCで。本当人間臭いMCだから審査性や最近のスキル至上主義のMCBATTLEでは勝てないと思てたけど本当あの日は神がかかっていた。あの試合はキン肉マン vs ウォーズマン思い出しましたね。ただ、崇勲には申し訳ないけど前日まで絶対優勝できないと思っていた(笑)」

--確かにあの試合は凄かったですよね。そんなGADOROや崇勲も、正社員さんが早い段階からイベントに呼んでいたMCでした。正社員さんのMCを見出す目は本当に凄いと思います。そんな正社員さんから見て、強いMCとはどんな長所を持った人ですか?

「強いMCはやっぱりブレない人じゃないかな。あとはその日の調子なんで、体調管理と精神管理ができる人(笑)」

--なるほど。では、今注目のMCはいますか?

「若手についてはいっぱいいて、まず13章にはそういうみんなが知らないけど実はヤバイって若手を本選に数名用意していました。まずはR’kumaとCarter。二人とも戦極のスパーリングで活躍していたので選びました。でも13章全然本調子じゃなかった(笑)逆に俺の狙い通りに本調子だったのが栃木のMAKA。この3人は結構別格にうまいと思っています。」

--彼らの13章への大抜擢は、正社員さんの期待の表れだったのですね。

「他には若手だと15歳のSco-Pionとかソツなくうまい。あと新潟の魅RIン、女の子ならCHARLES。13章の予選で暴れていた関西のミステリオ、マーダー、キョンス。この3人もすごい良かったな。自ってMCもエグイビートアプローチしますね。」

--若い世代にもどんどんスター候補が現れているんですね。これからのシーンも楽しみです。

戦極13章について

--では、次に戦極13章-全国統一編-について聞かせて下さい。過去最高とも言えるほど豪華なメンバーを集めた大会になりましたね。

「どのイベントも本当に大変でしたが、その中でもやっぱり13章は一番大変でしたね。結構、生きた心地がしないくらい当日までの準備とかプレッシャーがヤバかったですね。まず本当にO-EASTが埋まるのかって心配からはじまって、実際チケットが完売したら『これイベントしてみんなが満足できるレベルまでもっていくことできるか?そもそも俺が仕切れるのか?』って悩みに変わって(笑)」

--チケット完売早かったですよね。チケット難民が溢れていました。それだけ注目の大会でプレッシャーもやはり凄かったんですね。

「はい。でも、終わってみたら13章は本当に理想的な完成度が高いイベントにできたなって思っています。戦極ってどの章もおもしろいとは思うんですが、本当完璧に自分の理想を実現できてる章ってなかったと思うんですよ。でも13章は結構自分の理想に近いイベント作りができました。まずはベストバウトがいつも以上に多かったし、MC、お客さん、LIVEに凄く良いバイブスが伝染していた。やっぱり戦極の醍醐味ってファンありきのベストバウトを生み出す事だと思っていて。あとLIVEも凄く良かったですね。よくMCBATTLEのお客さんはLIVEに上がらないとかいうけど、そういうのが本当になかったと思う。」

--確かにTwitterでも、13章の現場に行かれた方々からのLIVEを絶賛するつぶやきが目立ちました。バトル大会としてはこれまでにないくらい盛り上がっていた雰囲気を感じました。

「そうなんですよ。それと印象的なのは、やっぱり最後のオープンマイクかな。13章ではもともと優勝決定後のライブ後オープンマイクをやろうと思ってて。これはチプルソや鎮座さん含めて当初は戦極王者でやるつもりだったんですよね。でも、なぜかどんどんMC達が入ってきてこれはいよいよ収集つかなくなるって思ったら凄い絵になってたっていう。あとから聞いたら晋平さんが『おまえらみんな上がれ!』って言ってたらしいですね(笑)ステージ上にいっきに40人くらいいたんじゃないかな?でも結果的に凄い良かった。出てるMC達も良い雰囲気だった。何よりお客さんとMCが無茶苦茶いい顔でした。」

--その場にいられなかったことが悔やまれます。確か、オープンマイクの部分は色々な制約がありDVDには収録されないんでしたよね。当日現場に行けた方が本当に羨ましいです。ちなみに、バトルではどの試合が一番印象に残りましたか?

「一番って言われると無茶苦茶困るんですが。でも印象に残ってるのは【晋平太 vs CHICO CARLITO】ですかね。この日はなんとなくCHICO CARLITOが獲るんじゃないかなって思ってたんですよね。会場の期待感的にも。で、一回戦若手の実力者魅RIンにぶちかまして、次の関西エースのCIMAも倒してベスト16で晋平太との名勝負だったから。それは凄い印象に残ってますね。2回くらい延長して。なんか世代交代を感じる試合でした。内容とかまったく覚えてないんですが、試合中これに勝った方は優勝だろうなって思っていたのは覚えています。」

--チコが晋平太に勝ったという実況をTwitterで観た時、私も『これはチコが優勝だな』って思いました(笑)

「でも、次の試合でチコさんナイカさんにコロッと負けて(笑)その日ナイカさん絶好調で、ナイカさんは終始ブレなかったな。メンタル管理が完璧だった。」

--まさに、先ほど言っていた“強いMC”が勝ったということですね。早くDVDでその勇姿を観たいです。DVDは4月頃に発売ということでしたね。今から非常に楽しみです。

戦極CAICAについて

--次に戦極CAICAについてお聞きします。2015年は各アーティストそれぞれアルバムもリリースしました。どれも各々の個性が発揮されたとてもいい作品でしたね。

「とにかく作るのが大変で。本当にボロボロな状態で作っていました。でも、MOL53もACEもいい意味で予想を裏切って期待に応えるって感じのアルバムになったと思っています。」

--戦極CAICAの魅力のひとつに、MCBATTLEとセットでLIVEの提供できるという点がありますね。その強みを活かした活動を今年もしていくんでしょうか?

「今年はもうちょい全国各地回りたいですよね。それこそ、ライブ&バトルでプロモーションもできるような形で。やっぱりバトルで生活できるようにするのが自分の目標だと思うし。」

--これまではMC BATTLEからHIPHOPシーン全体を背負う程の大スターがなかなか生まれてこなかった現状がありましたが、それを打破したいということですか?

「最近はMCBATTLEがシーンの中心になりつつあるし、今後そういうMCが生まれてくる可能性は大いにあるんじゃないですか?戦極CAICAからかはわからないけど(笑)CreepyNutsとか凄いカッコイイと思いますよ。晋平太さんの新作アルバムも名盤だと思います。」

--確かにR-指定や晋平太は、純粋にバトルやフリースタイルで名を上げ、メディアにもどんどん出ていますよね。これまでのHIPHOPアーティストとは全く違う形での売れ方だと思います。彼らのように今後もバトルシーンからスターが生まれてくるかもしれませんね。今後、戦極CAICAにこんなアーティストを加えたいというようなお考えはありますか?

「正直、しばらく新しいアーティストは増やさないと思います。とにかく大変だったので。戦極CAICAとしての動きはあると思いますがしばらく新たなアーティストとかは入らないんじゃないのかな?今いるアーティストを育てていく形になる思います。」

MOL53について

--なるほど。そういう意味では、所属アーティストであるMOL53の年末大会欠場の件は非常に残念でしたね。音源もリリースし、バトルもとても調子が良さそうだったので、今年こそはビックタイトルを獲ってくれるのではと思っていました。

「MOL53の件については本当に申し訳ありませんでした。レーベルとしての対応もまた追って説明します。ただ、最近彼とは手紙でやりとりして。正直、年末彼が出場できなくなって色んな方に迷惑をかけて、ファンの方々も多く裏切ってしまって。自分はレーベルオーナーとして彼の2015年の動きは年末に向けてきたことが多かったので非常にショックだったし、正直MOL53には失望した部分が多かったです。しかし、最近彼から来た手紙を読む限り深く反省しているようですし、HIPHOPへの未練や仲間たち、ファンたちへの感謝などが書いてありました。僕としては彼が復帰するタイミングで何かしら手を貸したいと思っています。また、彼からのメッセージもあるので公開させてもらいたいです。」


今回は自分のおろかな行動によって多くの人間に迷惑をかけてしまいました。
本当に申し訳ありません。中指を立ててもらってケッコーです。
アンチの方は自分の事を叩いて下さい。
待ってくれてるファンの方々、申し訳ありませんでした。
もう一度現場に戻ってこれるように諦めずに頑張るつもりです。その日が来たら
キレのあるRAPと結果で、恩返しさせて下さい
MOL53より


--とてもMOL53らしいメッセージですね。この言葉を信じて、彼が一日も早くシーンに戻り、またラップが聴ける日が来ることを楽しみにしたいと思います。

パーソナリティについて

--さて、次は正社員さんのパーソナリティについての質問です。正社員さんは、勤めていた会社を辞めて、知人や家族に止められながらも自身の志を貫き、戦極の会社を立ち上げたと以前語っていました。そして現在では、一人でも多くのMCに活躍できる場を提供する為に多大なサポートをされています。それらMC達やシーンに対する大きな愛と男気にいつも感銘を受けているのですが、MC正社員さんはどうしてそこまでできるのでしょうか?

「単純に僕はMCBATTLEが病的なくらい好きなんですよ。で、MCBATTLEのおかげで自分の人生も救われました。たぶんバトルなかったらやりたいこともない、一生仕事ができないリストラ候補の正社員だったと思いますよ。今は本当前職やめて良かったと思っています。自分の好きな事だからそれを周りに広めたいし、関わってる人間には幸せになってほしいです。もちろん応援してくれる人も幸せになってほしいです。で、今はそれがなんとかできてるからとっても幸せですよ。僕もHiphopに救われた人間なんだと思います。」

--本当に深いHIPHOPへの愛ですね。きっとそんな正社員さんに救われた人、感謝している人も大勢いると思います。正社員さんは以前から、バトルで運営側だけでなく、出場MC達も稼げるような仕組みを作ってあげたいと語っていましたね。それについての具体的なアイデア、今後やろうとしていることなどはありますか?

「うーん。基本としてずっと思ってるのは、俺が無茶苦茶お金を稼いで、MC達に仕事を振っていくってことだろうなって思っています。それはライブとかMCBATTLEとかだけじゃなくて。それこそ、審査員とかユーチューバーみたいなCMとか。歌詞提供とか、ラップの先生とか。今はCDで稼ぐのって凄い難しいと思うから、他媒体の人間と俺が仕事をしてそれを紹介して割り振っていくとか。あとレーベルの運営方法とかそういう部分は教えていきたいかな。」

--なるほど。それは具体的で現実性のあるアイデアですね。そんな風にいつもバトルシーンから色々な方向への発展を考えられていらっしゃるんですね。

「自分はもともとhiphop外から来た人なんで、単純に面白そうな事が好きなんですよ。だからちょっと業界の人に叩かれることはやりがちですよね(笑)口説きMCBATTLEとかもそうだけどアンダーバーでゲームしたりとか。そういや昔アニソンとHIPHOPイベントいっしょにやったら無茶苦茶怒られたな(笑)でも、これは嫌味でいうんじゃないですけど・・当時、口説き否定したMCとかはもうHIPHOP自体やっていないです。みんな活動自体してない。で、口説きに肯定的だったZORN君や鎮座さん390さんダースさんなんかはいまだに一線で頑張っていますからね。これ、本当ちょっとしたデータだと思いますよ(笑)」

--新しいことに対する反発は付きものですからね。正社員さんには、常識に捕らわれずに今後も新しいことにたくさん挑戦して欲しいです。ちなみにTwitterとかもうまくご活用されてますよね。SNSとMCBATTLEの連携についてはどういうお考えをお持ちですか?

「Twitterは大会のレポートとか速報に使いやすいですよね。コンタクトも取りやすいから答えやすいし。でも意外とSNSやってないファンの方もまだまだ多いような気がしますよ。あと俺は好きだから割とうまく使えてる気がするけど、それは好きだからって理由しかないです(笑)現にフェイスブックとかまったくやってないですし。」

--今後、Twitterやインターネットを活用した新しいイベント等は考えていますか?

「できるかわかんないけど極端な話、家で生でバトルをみれるようになった方がよいかもしれませんね。有料で見れて。昔ライブラもやってましたが。」

--それが実現できたら、更に人気が広まりそうですね。何はともあれ、今後も正社員さんの新たな試みを心待ちにしています。

2016年における戦極の活動について

--最後に今年の活動について聞かせてもらいます。現在計画中のイベントや、今年実現したいと考えていることについて教えて下さい。

「2016年は5月29日に戦極MCBATTLE第14章をリキッドでやります。今回は要望が多かったタッグバトルとして開催しようと思っています。AS ONEルールですよね。これも、かつての俺たちのレジェンド太華さんとコラボでしかも聖地リキッドルームですからね~。気合い入りますよ。あとは今年は要望が多かったことをやろうと思うんですよね。14章以降は地方もツアーしようと思っています。」

--戦極MCも今年から株式会社化されるんですよね。これまで以上に大きなスケールのイベントや、多方面とのタッグを期待してもいいということでしょうか?

「うーん。今決まってるイベントでいえばHIPHOPイベントとコラボの予定はありますが。そんなみんなが想像を超えるようなコラボはないんじゃないかな(笑)戦極でテレビとか夏フェスコラボとか、いつかはやりたいけどまだそういう時期じゃないですよ。てかできないし。そういうのはフリースタイルダンジョンとか高校生ラップにお任せして。戦極はやっぱり生粋のバトルファンやチャンスを心待ちにしてるMC達のために今年も動きます。あと、本当俺がやってる事なんか素人レベルだと思っていて。でも、そんな戦極でもみんなに喜んで貰えるなら積極的に地方や他イベントと協力して動こうと思いますね。」

--なるほど、今年も戦極の動きから目が離せませんね。是非MCバトルシーンを去年以上に盛り上げていただきたいと思います。それでは、今回はこれでインタビューを終わります。貴重なお話がたくさん聞けて光栄でした。また機会があればよろしくおねがいします。お忙しい中インタビューしていただきありがとうございました。

「ありがとうございました。よろしくお願いします!」

正社員

正社員さんには、お忙しい中にも関わらず、とても丁寧に応えていただけました。本当にありがとうございました。改めて感謝を申し上げます。

インタビューをしてみて、改めて現在のMCバトルシーンは、この人の温かい愛と、類まれな行動力で支えられているんだなと感じました。また機会があれば、是非インタビューをさせていただきたいです。

そして、今回のこの記事を読んで、MC正社員さんの人柄や考え方に、少しでも興味や魅力を感じてくだされば、それはこの上ない幸せです。多くの人に読んでいただけることを心より願っています。

では、今回はこのへんで。

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