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動画を投下㉑(Ground Zero by CHICO CARLITO)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

今回は、先日発売されたGRAND MASTERのオフィシャルコンピレーションアルバム【SUPER NOVA】に収録されたCHICO CARLITOの新曲【Ground Zero】をご紹介したいと思います。

それではいってみましょう。

【Ground Zero by CHICO CARLITO】


“金+コネ×情け=0だぜ”

フリースタイルダンジョンでの大活躍以降、2015年のバトルシーンを大いに盛り上げ、遂にUMB2015チャンピオンという称号を手に入れたCHICO CARLITO。UMB優勝後のインタビューでは、「今はとにかく音源作成に集中したい」と語っていた彼が、遂にひとつめの楽曲を発表しました。

そして、配信が開始されると共に、大きな反響を呼び、iTunesヒップホップ/ラップ部門のシングルチャートでは1位を獲得するなど、その注目度の高さを改めて証明しました。確かに、フリースタイルダンジョンで同曲をLIVEで披露した際も、その楽曲のカッコ良さが大きな話題になっていました。皆の高い期待感を受け止め、それを軽々と超えた作品を作り出したCHICOは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでしょう。

CHICO CARLITOの魅力については、これまで何度もこのブログで書かせていただきました。中でも【戦極12章】の記事では、彼の魅力のひとつである「ワードセンスの高さ」について書いていましたが、今回音源として彼のラップを聴いてみて、改めてその魅力を再確認することができました。確かに、バトルにおいて即興で繰り出す言葉が魅力的なのに、しっかりと練られ書かれたリリックが陳腐なはずがないですよね。この楽曲でもHIPHOP曲としては、所謂“王道のテーマ”にも関わらず、CHICOらしい言葉のチョイスによって、新鮮にかっこ良く響かせていると思います。

私は、CHICOが孫悟空やルフィのような少年漫画の主人公を髣髴とさせる魅力的な気質を備えていると思っています。その明るく元気で実直な愛嬌のあるキャラクターと、強敵に真っ直ぐに立ち向かっていく勇敢なアチチュード、そして、ここぞという大きな場面で最大限に実力を発揮する勝負強さ。これらはまさに少年漫画の魅力的な主人公が共通して持ちあわせている特徴です。私はCHICOにそれを感じて仕方ありません。また、この楽曲中のリリックで自身も言っていますが“神の見えざる手が手招く”ように、運命的に導かれているかのような彼の劇的なストーリーからも、主人公気質を強く感じてしまいます。

そして、なんといってもその笑顔と実力から、いつの間にか周りの人を魅了し観客を味方につけ、仲間を増やしていくところからは、まさに“覇王色の覇気”ともいえる誰しもが持ち得ない資質の片鱗を感じさせてくれます。今後、彼が起こしてくれるだろうムーブメントが非常に楽しみでなりません。HIPHOPシーンにおいても、主役に躍り出て欲しいと思っています。(ちなみに、余談ですが私の中でR-指定は“ダークヒーロー”です。笑)

“Mr.フリースタイル 一抜けた ケタが違うってやっと気づけた”、彼自身がそう歌っているように、UMB王者の称号と共に、所謂“バトルMC”としての活動には終止符を打ち、より大きな世界での戦いに向けて彼は歩きだしました。私は、彼の歩く先に、かつてない時代のうねりを感じて止みません。

【真っ向勝負 by KEN THE 390】


“2016バロンドール最有力候補のマイクロフォン担当”

こちらは、少し前に発表されたKEN THE 390の楽曲客演として参加しているCHICO CARLITOは、ソロ曲とはまた違った魅力を見せてくれています。茶目っ気に溢れた、遊び心を感じるリリックからは、フリースタイルの時のような伸び伸びとした奔放さを感じさせられます。Eminemの映画【8mile】の主人公に自身を重ね合わせたリリックの語り始めから、歴史的大剣豪、歌謡界の女王、はたまたサッカーと、そのラップから飛び出すトピックの幅は広く、多彩なフローも相まって、聴く者を一切飽きさせません。客演として楽曲に強烈な個性を与える最高の仕事をしているのではないかと思います。今後楽曲への客演オファーも殺到しそうですね。とても楽しみです。

そして、このように楽曲によって変えられる、ラッパーとしてのスタイルバリエーション表現の幅があるからこそ、彼のアルバムへの期待が高まってなりません。現在、UMBの優勝賞金100万円も使い、鋭意アルバム作成中でしょう。そのリリースが待ち遠しいですね。

それはそうと、この楽曲。CHICO CARLITOに焦点を当ててご紹介してきましたが、その他客演メンバーの出来も素晴らしいですよね。音源における表現者として成長著しいMC☆ニガリ、フリースタイルダンジョンネタを、RPGのダンジョンと掛け合わせながら巧みに語るKOPERU、相変わらずのライミングで圧倒的な存在感を放つ晋平太。それぞれが自身の個性を出した、最高のマイクリレーだと思います。そして、その面子を束ねたKEN THE 390も含め、“フリースタイルダンジョン関係者”でこれだけの楽曲をリリースできたこと、それはあの番組がもたらした、形として残る一つの功績だと言っても過言ではないと思います。

大脱走CREW

さて、今回ご紹介してきたCHICO CARLITOですが、ソロとしての活動だけでなくクルーとしての活動もしています。ひとつは<Kuragaly Production>に所属する<Bang Da Rhythm>。これはCHICO CARLITOに加え、TENGG、ARISTOの3MCで構成されているクルーです。そしてもう一つは、TKda黒ぶちが主催する埼玉のイベント“大脱走”から生まれたクルー<大脱走CREW>です。

大脱走CREWは上の写真にあるように、とにかくその面子が豪華です。埼玉春日部の顔であり、これまで数々のバトル大会で優勝し、昨年は自身のレーベルからアルバムも発売したばかりのTKda黒ぶち。そして同レーベルから同じくデビュー作をリリースし、9sariUMB改めKing of Kings2015のグランドチャンピオンにも輝いた崇勲。そしてそんな両者を含め、並みいる強敵が集ったLibra主催UMB埼玉予選を勝ち抜いたUMB2015埼玉チャンプであり、昨年末にソロでEPもリリースしたTENGG。これに、UMB2015チャンピオンのCHICO CARLITOを加えた集団が<大脱走CREW>なのです。2015年のバトルシーン、HIPHOPシーンを大いに盛り上げた主役級の面子が、埼玉にて一堂に会しているのです。なんとも凄まじい集団でしょうか。

各自それぞれの活動もある中で、今後大脱走CREWとしての作品発表があるのかはわかりませんが、とにかく彼らCREWの活動にもとても期待してしまいます。5/29に開催される戦極MCBATTLE第14章×AsONEではLIVEアクトが決定していますので、そこでのパフォーマンスも楽しみですね。とにかく、今HIPHOPシーンにおいて埼玉が熱いのは間違いありません。今後も、CHICO CARLITOの活動と共に、注目していきたいと思っています。

では、今回はこのへんで。







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