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動画を投下㉓(戦極MCBATTLE13章 全国統一編ベストバウト)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

今回は、昨日アップロードされた待望の動画、戦極13章ベストバウトについて書きたいと思います。2015年に開催されたバトル大会の中で、最も豪華な面子が揃った大会とも言われた戦極13章。とにかく注目試合が目白押しです!

ベストバウト13

毎度のことですが、「この試合はDVDを買ってもらう為に、出し惜しみした方がいいのでは?」と見ているこっちが心配してしまうほど、DVD発売前に注目マッチをいくつも動画公開してくれる戦極MCBATTLE。今回のベストバウト動画たちも注目カードばかりです。

大会や各MCについての詳細はDVDが発売されてからの記事に書くとして、今回はとりあえずアップされた動画の中から、私が気になったいくつかのバトルについて個人的な感想を書いていきたいと思います。それではいってみましょう。

【晋平太 vs CHICO CARLITO】


“俺はいつもニコニコしてるだけのCHICOじゃねぇ!”

この試合はMC正社員がインタビューで、13章で最も印象に残った試合の一つとして挙げていた試合です。そんな試合をDVD発売前に動画で見せちゃうんですから本当に太っ腹ですよね。ただ、この動画に関しては、この後の延長戦も見たくてたまらなくなるので、宣伝効果は絶大なのかもしれません。この時最も勢いに乗っていた若手注目株筆頭のCHICO CARLITOと、誰もが認めるフリースタイルキング晋平太の戦いは、呼煙魔のオリジナルビートの重厚さも相まって、さながら頂上決戦かのような様相を呈しています。

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この試合で私が好きなところは、それぞれが自分の立場を最大限に活かしながら、自分にしかできない戦い方で真っ向勝負を挑んでいるところです。この時飛ぶ鳥を落とす勢いであった新鋭CHICOは、その漲る勢いとフレッシュさを最大限に発揮しながら、ボス戦に挑む挑戦者のスタンスで相手に思いっきりぶつかっていきます。「強者の壁を超える」という少年漫画的構図は、観るものを惹きつけ、応援したくなる気持ちを引き出させます。UMB2014の東京予選決勝での名勝負【MC☆ニガリvsNAIKA MC】を彷彿とさせる魅力的なバトル構図ですね。

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そんなCHICOに対する晋平太は、自身が過去の実績から勝ち得たプロップスを最大限に活かした戦い方で、挑戦者を跳ね除けにかかります。観客は、新鋭が伝説を倒す「世代交代」を見たいと思う反面、ベテランが勢いに乗った若手を弾き返す「王者の底力」も見たいと望んでいるものです。晋平太はそんな期待を背負い、「まだまだお前じゃ俺を倒せない」と言わんばかりに圧倒的な威圧感を漂わせながら、挑戦者を力で押し返していきます。敢えてヒール役に徹してみせるかのような表情も、バトルを盛り上げるのに一役買っているように思います。

そのように、それぞれが自身の立場で真っ直ぐに戦っているからこそ、バトルは熱を帯び、観る者を高揚感に包んでいくのだと思います。また、そんな“熱さのぶつけ合い”の最中にも、常にテクニカルなスキルを見せてくれるのもこの二人だからこそ。そして何より、お互いから相手へのリスペクトを感じられるからこそ、見ていて気持ち良い戦いなのだと思います。本当に見応えのある対決ですよね。DVDが発売した際には、この後繰り返される延長戦も是非チェックしたいと思います。

【KEN THE 390 vs ハハノシキュウ】


“顔が良いだけで10年も続けられるほど甘い世界じゃねぇんだよ!”

これまた呼煙魔による神秘的で素晴らしいオリジナルビート。KEN THE 390も思わず冒頭でビートを褒めてしまうほどです。そしてハハノシキュウからすれば、戦極5章での敗戦以来の対決。初っ端から強烈なディスをKENにぶつけていきます。対するKENもそれに的確にアンサーを返し、説得力を纏った言葉で相手に応戦します。そして二人はどんどんとボルテージを上げていくのです。

KEN THE 390のキャリア、ルックス、そしてそのジャンルの枠に捕らわれない幅広い音楽性は、MCバトルにおいては得てしてディスの対象にされてしまう要素です。特にアングラ気質の強いバトル大会では尚更で、そのディスは観客を大いに盛り上げます。しかし、そのことを一番理解しているのは他でもないKEN THE 390自身だと思います。彼はそれを重々承知した上で、それでもそのようなバトル大会への出場を続けているのです。そして、出場した大会ではいつも安定した結果を残し、MCバトルシーンにおいても長年不動のプロップスを獲得しています。本当に尊敬の念を抱いてしまいますね。

二人の価値観のぶつけ合いになったこの試合は、MCバトルを超えた“男と男の対決”としての感動を覚えてしまいます。ハハノシキュウの相手の痛いところを突く痛烈なディスに対しても、自身の信念を決してブラさず、逃げることなく自分の主張を真っ直ぐにぶつけるKEN THE 390。そのまぶしい程の“正論”を振りかざすKENに対し、“持たざる者”の立場からそれを完全に否定してみせるハハノシキュウは、自身の嫌らしい想いすら包み隠さずに相手にさらけ出していきます。それぞれが自身の背負うものを証明するため、戦いに挑む彼らの姿からは、思わず人間ドラマを感じてしまいます。二人とも本当に素晴らしいMCだと思います。

【第13章公式ダイジェスト】


今回戦極が公式にアップした動画の中で、実は見て最もテンションが上ったのはこの動画でした。とにかく見たいMCが多すぎます。TKda黒ぶち、ガッティ、peko、呂布カルマ、Lick-G、ACE、漢 a.k.a. GAMI、NAIKA MCといった、バトル大会の常連組が豪華勢揃いしています。また、それに加えMC正社員が見出した新時代の精鋭たち、魅RIン、MAKAなどもその才能を遺憾なく発揮し会場を盛り上げているようですね。これは大会通じて見たい!DVDの発売が本当に待ち遠しいです。

13

今回は戦極13章ベストバウト動画について、掻い摘んで感想を書かせてもらいました。実は私はここ最近、世間のMCバトルブームの盛り上がりとは対照的に、自分の中のMCバトル熱が少しづつ萎んでいくのを感じていました。それはUMBを巡る揉め事が徐々に表面化してきたことや、これまで以上にネットで目につくようになってきたバトルファン同士の言い争いを見て、なんだか暗い気持ちになってしまったことが原因でした。しかし、今回この13章の動画を見て、久しぶりにMCバトルを純粋に楽しむことができました。そして、改めて自分がMCバトルのことを大好きであることに気づくことができました。

現在大きな注目を集め社会現象とまで発展したMCバトル。きっとこれからも色んな人達の目に触れる機会は増えていくことでしょう。願わくば、その全ての人が純粋に楽しめる温かいシーンになって欲しいと、私は思っています。そして、そんなシーンをこれまで守り続け、今後も支えていくのは、シーンへの愛とリスペクトを持ち合わせた、MC正社員率いるこの戦極MCBATTLEではないでしょうか。

“MCBATTLEを守ってきたのは確実に私達だ”

彼らがそのように語ることに、誰も異議を唱えることはないでしょう。これからもシーンを盛り上げていって欲しいと思っています。戦極13章のDVDは5月18日発売です。興味のある方は是非チェックしてみてください。

では、今回はこのへんで。

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2 Comments

IDECCHI7  

こんにちは。

∀・)久しぶりにBlog拝見させていただきました。やっぱりよく上手くまとめられてるなぁ~と感心。年末の罵倒、UMBなどと同じ時期に開催され話題となった本大会。Naikaさんが優勝したことにボクはすごく意味を感じましたね。

2016/04/22 (Fri) 14:30 | EDIT | REPLY |   

Pto6  

Re: こんにちは。

> ∀・)久しぶりにBlog拝見させていただきました。やっぱりよく上手くまとめられてるなぁ~と感心。年末の罵倒、UMBなどと同じ時期に開催され話題となった本大会。Naikaさんが優勝したことにボクはすごく意味を感じましたね。

IDECCHI7さん
コメントありがとうございます。また読んでいただけて幸いです^^
確かにNAIKAがこの豪華な面子の中で優勝したのは、私にとっても驚きでしたし、同時に感慨深いものがありました!勢いに乗る若手がいる中で、結局決勝にはベテランの二人が勝ち上がったところを見ても、改めてMCバトルの奥深さを感じてしまいました^^

2016/04/23 (Sat) 09:25 | EDIT | REPLY |   

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