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日本語ラップ・MCバトルの“今”を語るブログ

動画を投下㉗(戦極MCBATTLE第14章×AsONEベストバウト)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。 

今回は、昨夜アップされた戦極14章ベストバウト動画について書きたいと思います。

 先日のフリースタイルダンジョン・モンスターズウォーで取り入られたことでも話題となったタッグマッチ形式のバトル。フリースタイルダンジョンでも、次シーズンからこのタッグマッチ方式が取り入れられた大幅なルール変更がなされるようですし、今後ますますこの“タッグマッチ”に注目が集まることが予想されます。

そんな時代の流れをまるで先読みしたかのようなタイミングで開かれた、戦極×AsONEプレゼンツの本大会。実際に会場に行った人の声や、アップされた数試合を見ただけでも素晴らしい大会だったということがわかります。 私はタッグ形式のバトルをこれまであまり見てきていないのですが、今回の動画を見ていて、従来のバトルにはないタッグマッチならではの面白さを、初めて実感として掴めたような気がしました。 

そこで今回の記事では、昨夜アップされた動画を例に用いながら、タッグマッチを見始めたばかりの私が感じた、タッグマッチならではの3つの魅力について書いていきたいと思います。 それでは、いってみましょう。

14章MAKASAM 

<ENTRY TAG>
01.崇勲×CHICO CARLITO【四筒七筒両面ズ】
02.Tkda黒ぶち×TENGG【東武ライオンズ】
03.呂布カルマ×K.Lee【ザ*どストライクス】
04.GOLBY×UZIthe9mm【韻Fighterz】
05.DOTAMA×NAIKA MC【今日の2MC】
06.ハハノシキュウ×MIRI【8849mm】
07.ACE×Luiz【B.T.W】
08.Lick-G×スナフキン【ぬもんちゅが】
09.KUREI×K-razy【クレイ•D•クレイジー】
10.ふぁんく×MC松島【ジャッキー・チェン】
11.はなび×掌幻【チーム墨田】
12.早雲×JAKE【GIANT KILL】
13.CHARLES×あっこゴリラ【ビューティーペア】
14.Kowree×SURRY【CLIMBING UP】
15.田中光×Meiso【WORD OF MOUTH】
16.KIKUMARU×B.S.C 【KANDYTOWN】 
17.MOL53×Mr.Smile【笑う53】
18.T-PABLOW×MC☆ニガリ【バズーカ】
19.hidaddy×CIMA×Willy Wonka a.k.a TAKA【TEAM一二三屋】
20.玉露×KIT×FORK×TSUBOI【ICEBAHN】
21.PONY×句潤【クリティカルヒッターズ】
22.サイプレス上野×MCサーモン【後ろ指刺され組】
23.じょう×Rude-α【マグマムシ】
24.SAM×MAKA【栃木2000万パワーズ】


①コンビネーション攻撃


タッグマッチの醍醐味
と言えば、複数人だからこそできるコンビネーション攻撃の面白さだと思います。チームメンバーでのライムのリフティング、パンチラインを同時に被せるツインシュート、矢継ぎ早に入れ替わり翻弄する高速パス交換など、個人戦ではできないチームならではの戦い方がとにかく見ていて面白いです。

【今日の2MC vs ICEBAHN】


昨夜アップされた動画で言えば、ICEBAHN(玉露×KIT×FORK×TSUBOI)によるQ&A攻撃もまさにタッグマッチならではの攻撃の最たるものですよね。一人が質問を出し、残りのメンバーがそれに答え、その答えの連なりが韻を踏んでいる。ライム至上主義のICEBAHNらしさ溢れる攻撃だと思います。

【チーム墨田 vs ビューティーペア】


また、このビューティーペア(CHARLES×あっこゴリラ)が見せた、ひな壇からのガヤを彷彿とさせる背面攻撃もタッグマッチならではの攻撃だと思いました。あっこゴリラの攻撃の裏側で、CHARLESが「ブス、ブス」と悪態を連呼するという、マイクが二本あることを片時も無駄にしない悪魔のような副音声攻撃に、相手チームは精神面に大きなダメージを残したのではないでしょうか(笑)

他にも連携攻撃は色々ありますよね。例えばモンスターズウォーにおけるチームR指定は、関西MCトリオならではのボケとツッコミの応酬による巧みな攻撃を見せていました。このように個人戦ではできない多彩な攻撃が、タッグマッチにおける大きな魅力の一つであることは間違いないでしょう。

②対話の高度化

MCバトルにおける対話性は、ここ数年でより重要性を増している要素ですが、タッグマッチにおいては、個人戦と比べより高い対話のやりとりを楽しむことができます。 日常における対話を思い返してみてもわかるように、人数が増えればそれだけ対話は広がりを見せ、多方向からの情報を処理する複雑性を持つようになります。タッグマッチにおいてもそれと同様で、相手チームだけでなく自身の仲間達の言葉にも、耳をすませ瞬時に反応する必要があります。

更に、それらは単に言葉をキャッチすればいいという話ではありません。敵の言葉には反論を、味方の言葉には協調を示すという、二方向のリターンを使い分けて行う必要があるのです。一人の相手の言葉を打ち返せばよかった個人戦と比べてみても、より高度なアンサー力が求められることがわかると思います。

【クリティカルヒッターズ vs ザ*どストライクス】


上記のバトルでは、ザ*どストライクス(呂布カルマ×K.Lee)によるコンビネーション抜群の高い対話力を堪能できます。一人が相手の言葉を拾い、より強い言葉で打ち返すとみるや、もう片方はそれに便乗し、ダメ押しのパンチを浴びせる。二人でラップしているにも関わらず、一人でやる時と同様に自然と話の筋を通し、更には一人の時ではできない二人ならではの多角的方向から、多彩な言葉のムチを喰らわせる。タッグマッチのお手本とも言えるほど、二人息の合った高い対話力を見せつけてくれています。

タッグマッチでは、この対話の高度化により単に相手への攻撃用のネタを沢山しこんでおけば一応は対応できるような世界ではなくなります。そのことでMC達はより自身の対話力、つまりは即興性を証明できると共に、真のフリースタイルの実力者のみが活躍できる高いレベルの戦場となるわけです。そのことで、観ている方としても高い次元の刺激的なバトルが楽しめることになるのだと思います。

③組み合わせの妙

チームを構成するMC達の組み合わせや、チームにおける役割分担の妙もタッグマッチならではの魅力の一つです。例えば以下のバトル。

【四筒七筒両面ズ vs 栃木2000万パワーズ】


四筒七筒両面ズ(崇勲×CHICO CARLITO)は、器用なオールラウンダーでスキルも高いCHICO CARLITOと、一瞬で場の空気を変える力を持つファンタジスタ崇勲という組み合わせに、とてもバランスの良いチーム力を感じます。他にも、上記で紹介したチーム墨田(はなび×掌幻)等も、同じように爆発力を持った個性派×オールラウンダーにより構成されたチームですよね。掌幻が優れたオールラウンダーだということは、先日のモンスターズウォーの時にも証明済みです。 一方で、以下のバトルはどうでしょうか。

【韻Fighterz vs ジャッキー・チェン】


この試合では、韻Fighterz(GOLBY×UZIthe9mm)ライム巧者二人でタッグを組んでいます。先ほど紹介したチームは、お互いを補完しあうようなバランスのとれた組み合わせでしたが、このチームのように、自分たちの得意分野をより高め合うような組み合わせのチームもやはり見ていて面白いです。上記のビューティーペア(CHARLES×あっこゴリラ)もフィメールMCという同じ属性を持った二人の組み合わせでしたし、今日の2MC(DOTAMA×NAIKA MC)も、ユーモアと強烈ディスが持ち味の二人によるコンビということで、どちらかというとこの個性突出型のチームと言えると思います。

もちろん、どのチームも大前提としてMC同士が仲が良く、相性のいい相手をチームメイトに選ぶとは思うのですが、そんな中でもこれらのチームのように、メンツをみただけで、「このチームのバトルを見てみたい!」と思わせてくれるチームはやっぱり魅力的です。例えば、モンスターズウォーのチームR指定(R指定×HIDADDY×KOPERU)なんかも、メンツを見ただけで面白いバトルをしそうって思いましたよね。この大会の参加チームを見ていても、バトルが見てみたい組み合わせのチームがたくさんありました。

そして、そんな組み合わせ次第では、個人戦では手強い相手でもチームの力で倒すことができるのがタッグマッチの醍醐味です。私もこの大会の全貌はまだ知りませんので、DVDが発売した暁には、タッグマッチならではのドラマをじっくりと堪能したいと思っています。

14章DVD 

楽しみなDVDの通常発売日は10月21日です。前回の戦極13章のDVDも、オリコンチャート上位に食い込むほどの売れ行きでした。今作も、前評判的にも内容的にも素晴らしいものになっているようですので、現在のフリースタイルブームの大波に乗って爆発的に売れるのではないでしょうか。手に入れたい方は、是非とも品薄になる前に購入することをご検討下さい。私も今から楽しみです。


では、今回はこのへんで。



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2 Comments

-  

度々コメントしている者です。
僕も今回の大会は革新的な取り組みであったと思います。メンツも豪華で面白い試合ばかりでしたね。
まずFSDのルール変更には驚きました!ソースってありますか⁇
細かいかもしれませんが、チーム紹介の栃木2000万パワーズの最後の】が抜けてますよ(笑)
3つの魅力は全くの同感ですね!今日の2MCにとってのvs ICE BAHNのリベンジ戦は両者とも流石の試合運びでしたね。水沢アリーの流れはユーモアにも富んでいて見応えありましたが、いくらライム至上主義とは言え、意味の繋がり的にどうなのかなとは思いました。
シャルルのガヤについては、コメ欄的には批判殺到でしたね(笑)個人的にもこちらの意見に同意ですね〜。ガヤもいいのですが、あれは完全にあっこゴリラのラップを阻害してた気がします。しかしながら結果はわかりませんが、延長前であれば、ビューティーペアが勝っていた印象です。
真のフリースタイルの実力者のみが活躍できる高いレベルの戦場、この一文はすごく納得できました。仲間との連携をとりながら、四方八方から飛んでくる言葉を正確に受け取り、相手にDISを交えて返す、すごく複雑且つ高度なスキルが求められる場所だと思いました。これは本当に1 on 1のバトルで、強者と言われる者たちしか辿り着けない現場ですね。
最後ですが、個人的にフローというか乗り方に抜群に突出していた2MCはCHICOとふぁんくでした。両者とも負けはしましたが、個人的には勝ててた印象でした。CHICOはタイプ的にもちろんですが、ふぁんくも流石でしたね。この2人のラップは聴いていても耳に拒否反応がなく、心地良さが抜群で本当に素晴らしかったです。KZの言ってたふぁんく、梅田サイファー最強説も納得の結果かなと思いました。
長文失礼しました。

2016/09/22 (Thu) 12:28 | EDIT | REPLY |   

Pto6  

Re: タイトルなし

> 度々コメントしている者です。
> 僕も今回の大会は革新的な取り組みであったと思います。メンツも豪華で面白い試合ばかりでしたね。

いつもコメントありがとうございます^^


> まずFSDのルール変更には驚きました!ソースってありますか⁇

次シーズンの観覧収録がすでに行われており、そこで番組側から「ルール変更についてはネタバレしてもOK」という許可が出たということで、観覧に行かれた人たちが、ルール変更についてTwitterで何人もつぶやいていました。その後、ZEEBRAも自身のTwitterでつぶやいていましたし、Abemaの特別番組等でもルール変更については触れられていましたよ^^


> 細かいかもしれませんが、チーム紹介の栃木2000万パワーズの最後の】が抜けてますよ(笑)

ありがとうございます!そういうご指摘助かります。修正させていただきました^^


> 3つの魅力は全くの同感ですね!今日の2MCにとってのvs ICE BAHNのリベンジ戦は両者とも流石の試合運びでしたね。水沢アリーの流れはユーモアにも富んでいて見応えありましたが、いくらライム至上主義とは言え、意味の繋がり的にどうなのかなとは思いました。
> シャルルのガヤについては、コメ欄的には批判殺到でしたね(笑)個人的にもこちらの意見に同意ですね〜。ガヤもいいのですが、あれは完全にあっこゴリラのラップを阻害してた気がします。しかしながら結果はわかりませんが、延長前であれば、ビューティーペアが勝っていた印象です。

同感いただけたなら嬉しいです。
ただ、私はICEBAHNの少し強引すぎるライミングも、シャルルのガヤについても「面白いなー」って思いました^^
勝敗についての、この試合だけ見ればビューティペア優勢というのは私も同感です。


> 真のフリースタイルの実力者のみが活躍できる高いレベルの戦場、この一文はすごく納得できました。仲間との連携をとりながら、四方八方から飛んでくる言葉を正確に受け取り、相手にDISを交えて返す、すごく複雑且つ高度なスキルが求められる場所だと思いました。これは本当に1 on 1のバトルで、強者と言われる者たちしか辿り着けない現場ですね。

やっぱりそうですよね^^
このタッグマッチで活躍できる人は本物の実力者だなって今回見てて思いました。
見ているこっちも、とても見応えありますよね^^


> 最後ですが、個人的にフローというか乗り方に抜群に突出していた2MCはCHICOとふぁんくでした。両者とも負けはしましたが、個人的には勝ててた印象でした。CHICOはタイプ的にもちろんですが、ふぁんくも流石でしたね。この2人のラップは聴いていても耳に拒否反応がなく、心地良さが抜群で本当に素晴らしかったです。KZの言ってたふぁんく、梅田サイファー最強説も納得の結果かなと思いました。

私もその二人は大好きなMCです!
特にふぁんくのラップは本当にいつ見ても楽しくて好きです。引き出しが多く、人と違うことをするので、MCバトルに見慣れた人が見ても楽しいMCなのではないかなって思います。これからもふぁんくらしいラップをたくさん聞かせてほしいですね^^

2016/09/23 (Fri) 19:25 | EDIT | REPLY |   

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