Pto6(ぴーとろっく)

Pto6(ぴーとろっく)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

今回は、昨日8/1に発売された話題のDVD、通称“UMB春選抜”こと【UMB2017 THE CHOICE IS YOURS】を観た感想を書きたいと思います。

UMB2016が終わってわずか3か月後の3月27日に開催された、UMB初めての試みとなる“ファン投票”により選ばれたMC32名によるバトルトーナメント。当然、皆が見たいと思う人気・実力を兼ね備えたメンバーが選ばれているので豪華な面子がぞろり。期待通りのハイレベルなバトルを繰り広げています。

これまでのバトルDVDと比べると挑戦的な価格設定ではあるものの、早くも品薄状態となっている様子の本DVD。元々期待値も高かった大会のDVDなだけに大ヒットになりそうな予感です。気になる方は是非ともチェックしてみてください。

【UMB2017 THE CHOICE IS YOURS】
UMB春選抜 

<出場MC>
晋平太 / MOL53 / 呂布カルマ / MC ニガリa.k.a.赤い稲妻 / ふぁんく / 句潤 / USU aka SQUEZ / MAC-T / MC松島 / GIL / JAKE / adam / BASE / ウジミツ / CHILL-B / Disry / Jony the sonata / D.D.S / しぇん / 早雲 / じょう / CIMA / 裂固 / SURRY / ムートン / Kowree / K-razy / MAVEL / Siva / 黄猿 / Y.A.S / 輪入道


晋平太から司会を引き継いだDOUGH BOYによるテンポ良い大会捌き。猛者達による期待通りの熱いバトル。贅沢なDJ陣と間違いないビートチョイス。的確で明確なルール設定と納得感のある観客ジャッジ・・・。各地方を勝ち上がった代表が集ういつものUMBの空気感とは若干違いますが、そのドリームマッチ感漂うUMBというのもある意味新鮮で、大会内容、DVDのつくりをとってみても、私はとても楽しめて満足できる内容でした。

また、ベスト4に勝ち残ったMC4名が準決勝前にそれぞれ1曲ずつライブアクトを行うというルールが実に良いなと思いました。全てをそうするべきだとは言うつもりはないですが、是非とも他の大会でも導入してみて欲しいルールだなぁと私は思います。もともとラッパーとして名をあげ、音源を聴いてもらうキッカケをつくる為にバトルをしているMC達が多いことを考えると、彼ら出場MC達にとっても本ルールは思ってもみない格好の機会なのではないでしょうか。それにより、なおさらバトルにおけるモチベーションが上がりそうです。

もちろん、MCバトルの大会としては、LIVEに力を出しすぎてその後のバトルがダレてしまっては元も子もないですが、全員平等に各自1曲ずつであれば、そこまでスタミナ的に大きな影響はないでしょうし、MC達にとっても“フリースタイル脳”になっていたところに一度LIVEを挟むことにより、いい意味でリフレッシュできたり、自分のグルーヴを取り戻すキッカケになることも期待できます。そして、当然観ている側としても、目の前で勝ち上がったMC達の更にカッコいい姿を拝むことができるため、盛り上がらないわけがありませんよね。

とにかく、上記のように至る所に大会としての工夫を感じられ、さすがは歴史のある大会だなぁと思いました。もしかしたら今大会のサポートをしたエイベックス側のアイデア等も入っているのかもしれませんね。観客がストレスフリーでハイレベルなバトルを大いに楽しめる。そして、出場するMC達にも多大なるメリットとチャンスが与えられる。とても基本的なことではありますが、“MCバトル大会”として目指すべき、とても洗練された感覚のようなものをこの大会からは感じました。

さて、大会自体についての感想はこれくらいにして、以降は本大会において個人的に印象に残ったMC達について書いていきたいと思います。猛者揃いの本大会ですので、本当は全てのMCについて賞賛の意を述べたいところではあるのですが、私が最後まで見通した後で、特に記憶に残っていた4人のMCについてのみ、ここでは書かせていただきます。


印象に残ったMC



【ムートン】
ムートン 

纏った魅力的なオーラと声。高いラップスキル。優れた音楽/言語センス。まさに走攻守揃ったオールラウンダーでありながら、個性派としても成立させてしまうほど華のあるキャラクター。これが今巷で次世代のスタンダードと囁かれ始めているMCムートンです。とにかくスタイリッシュでスマートなそのラップは純粋なるカッコ良さを纏い、観客を沸かせるツボをことごとく華麗に押してくれます。

おそらく、今後彼のフォロワーなるMCがたくさん生まれてくることでしょう。しかしながら、上辺だけのスタイルを真似ただけでどうこうできるレベルではないこと、上記の通りあらゆる要素を高い次元で兼ね備えた彼だからこそできるものだということを、痛感することになりそうです。一朝一夕では習得できない洗礼されたスキル完成されたラッパーとしての品格それでいて未だ計り知れない器の大きさを彼からは感じます。大きな大会を優勝して、名実共にMCバトル界のニューアイコンとなる日はいつでしょうか。どうしても無視できない、期待せざるを得ないMCのひとりです。

【JAKE】
JAKE 

とにかく話芸に富んだ、“べしゃり上手”という印象のJAKE。その抜群の言語センスから放たれる言葉のパンチは、確実に相手の急所を突き、観客の心をロックします。まさに生粋のパンチラインメイカーですよね。本大会では残念ながら強敵輪入道の前に一回戦で敗れてしまったものの、3度にわたる熱すぎる延長戦で見せたその勇姿は、誰の心にも焼き付いたに違いありません。

JAKEの凄さは、それだけのパンチラインを量産するにも関わらず、紛いなき即興の中でそれらを繰り出しているという点です。相手の言葉をよく聴き、時に話題を振り、時に相手の話を展開させながら、的確なアンサーを返し、そこに上乗せでパンチラインをぶちこむ。バトルを見れば見るほど魅了されてしまうタイプのファイターです。日常においてもさぞかしコミュニケーション能力に長けているんだろうなと勝手に想像してしまいます。そんな彼の音源リリースも非常に待ち遠しいですね。


【MC松島】
MC松島_春選抜 

とにかく奇想天外。スキル至上主義の風潮が強い現在のシーンにおいて、やはり彼の様な予測不可能なMCがどれだけ貴重かを私は本大会で再確認しました。誰もが一度は“自分だけの理想のMCバトル大会”を妄想したことがあるんじゃないかと思いますが、私はその大会が何名の設定であったとしても、MC松島を常にエントリーさせています。次は果たしてどんなバトルを見せてくれるのか、そんな風に常にわくわくさせてくれる存在がいるかいないかで、その大会の面白さが大きく左右されるといっても過言ではないのではないでしょうか。

おそらく、どの試合においても“書き起こし”など不粋なことをしようものなら、勝敗について疑問が残るものばかりでしょう。しかし、それでも観客の心を掴んで勝ち上がってしまうところがMC松島の凄さです。常に出場した大会では大きなインパクトを残し、人々の記憶に残る。大会を勝ち上がる為の“戦略”としても、その場を盛り上げる“エンターテイメント”としても、MCとしての自身を確立させる“プロデュース”としても、彼の頭の良さばかりを感じてしまいます。彼がよく口にする“MCバトルのその先”を、常に見続けているMCのひとりだと思います。


【MOL53】
MOL53_春選抜 

この日一番カッコいいMCを決める大会で、一番カッコよかったMCが頂点に立ちました。当たり前のことですが、なんとも健全で素晴らしいことではないでしょうか。UMB2016でUMB引退宣言をしていたMOL53ですが、今回は特別大会ということで本当のラストチャンスとして参戦し、その結果、念願のUMBタイトルを勝ち取ることとなりました。ちなみに、この大会で勢いに乗ったMOL53は、戦極16章での優勝をはじめ、出場するいずれの大会においても無敵といえるほどの強さを発揮しています。まさに2017年のバトルシーンはMOL53が引っ張っているといっても過言では無いでしょう。

MOL53のバトルにおける魅力、それはやはりその的確なビートアプローチではないでしょうか。ビートに上手く乗ることを例えるときに、荒波を乗りこなす“サーファー”に例えたり、荒馬を乗りこなす“騎手”に例えたりしますが、私にとってMOL53は後者、“騎手”のイメージをもっています。どんなビートであっても、常にがっちりと手綱を掴み、涼し気にビートを手懐けてしまいます。その気持ちよすぎるフロー、的確なライムの落としどころ、ビートと連動し織り込まれていく熱いバイブス。どんなビートもMOL53の前では彼の武器となり、彼を後押しする存在となるのです。

更にそこに加えて、ラッパーとして確立されたスタンスと哲学。それを裏付けに放たれる、リリカルでイズム溢れる言葉達。この錚々たるメンバーの中、優勝するに相応しい総合的な実力/魅力をMOL53は間違いなく持っていると思います。また、バトル以外でも、アカペラで行った熱すぎるLIVE楽曲の様な高クオリティを見せつけたウイニングラップも必見です。どんどんとカッコいいラッパーになっていくMOL53。そんな彼から今後も目が離せません。


【DVD Trailer】


さて、今回は楽しみにしていたUMB2017春選抜のDVDを見た感想を書かせてもらいました。今後におけるMCバトル大会DVDとしての“新たな基準”にもなりそうなハイレベルな内容でした。私もこれから折をみて何度でも繰り返し見て楽しみたいと思います。

MCバトルブームが過熱する中、このようなレベルの高い大会のDVDが出たことは、シーンにおいて更なる追い風を生みそうですね。今年の年末におけるUMB本選も盛り上がりそうです。

それでは、今回はこのへんで。



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最終更新日2017-08-03
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Comments 4

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IDECCHI51  
見事なレビューに感動。

∀・)お久しぶりです。イデッチです。話題の大会だったということで思わず覗いてみましたが、いやはや見事なレビューだったと思いました。MCバトルに関してはフリースタイルダンジョンを観るだけぐらいに熱が冷めてたこの頃でした。ですが何だかUMBや戦極などといった大会を掘り下げて今一度鑑賞してみたいなぁ~と思い立たせる記事でした。イベントの本質などをよく考慮して記事にされてるなと感心してます。いつもながら流石です(*^^*)

∀・)Pto6さんのChoiceも絶妙に見事。Jakeさんの売りは確かに人間性ですね。おそらくご存知だとは思いますが「東京謝謝」のRemixの音源を動画にされていて、これが何とも味わい深い。知らない人には是非知って欲しいそんな楽曲です。彼の個性が光ってます。

∀・)ヘッズの心を掴み、喜ばせるPto6さんの記事にBig up!!

2017/08/03 (Thu) 01:36 | EDIT | REPLY |   
-  

正直言ってMSCファンからするとライブラの問題もあって、素直にUMBを楽しむ事が出来ません

2017/08/05 (Sat) 04:24 | EDIT | REPLY |   
Pto6(ぴーとろっく)  
Re: 見事なレビューに感動。

> ∀・)お久しぶりです。イデッチです。話題の大会だったということで思わず覗いてみましたが、いやはや見事なレビューだったと思いました。MCバトルに関してはフリースタイルダンジョンを観るだけぐらいに熱が冷めてたこの頃でした。ですが何だかUMBや戦極などといった大会を掘り下げて今一度鑑賞してみたいなぁ~と思い立たせる記事でした。イベントの本質などをよく考慮して記事にされてるなと感心してます。いつもながら流石です(*^^*)
> ∀・)Pto6さんのChoiceも絶妙に見事。Jakeさんの売りは確かに人間性ですね。おそらくご存知だとは思いますが「東京謝謝」のRemixの音源を動画にされていて、これが何とも味わい深い。知らない人には是非知って欲しいそんな楽曲です。彼の個性が光ってます。
> ∀・)ヘッズの心を掴み、喜ばせるPto6さんの記事にBig up!!


IDECCHI51さん!
お久しぶりですまたコメントいただけてうれしいです。
実は私も同じで、あまりに色んなところで目にするようになったからか、少し前までMCバトル熱が徐々に下がってきて、フリースタイルダンジョンを流し見する程度、というような状態でした。でも、この大会のメンツ、そしてDVD発売前に先行公開されたTrailer動画を見て、久しぶりに大会DVDを買ってみてみたいと思えたのです^^

そして、今おかげでMCバトル熱がすっかり戻ってきました。やはり面白いな、特にコンプラのない、テレビでは見られないアンダーグランドのバトルは本当に面白いなと再確認。これからも、気になる注目の大会があればチェックしたいと思っています^^

「東京謝謝」は以前聴いたことがあったのですが、コメントいただき改めて聴いてみました。彼の人間性が表れていて本当にいい曲ですよね。言葉のチョイスも実に彼らしく、リリックも好きです。アルバム作品も早く聴いてみたいですよね~^^

2017/08/05 (Sat) 18:02 | EDIT | REPLY |   
Pto6(ぴーとろっく)  
Re: タイトルなし

> 正直言ってMSCファンからするとライブラの問題もあって、素直にUMBを楽しむ事が出来ません

コメントありがとうございます。
私も、実は最近まで同じような嫌な感覚をもっていまして、それゆえにUMB2015とUMB2016については、どうしても記事を書く気が起きませんでした。しかし、まだまだLibraと漢の間の問題は解決したわけではありませんが、UMB商標やLibra社長の暴力沙汰についての裁判の判決が出て、晋平太と漢の仲たがいが解消した今、少しずつ問題は解決に向かっているように私は感じています。少なくとも我々の見えるところでの表立ったいざこざが少なくなったことで、UMBに対して持っていた不信感というものが私の中では徐々に少なくなってきました。

そういう意味では決してLibraに対する嫌悪感が減ったわけではありませんが、UMBに出場するMC達、そしてこの大会を通じて熱くなる人達(私を含め)がいることを考えると、UMB自体が悪いわけではないということに気づきました。そして何より、この大会が本当に素晴らしかったこと、そのことで自然とこの記事を書きたいと思えた自分がいました。

早くUMBをめぐる問題がすべて解決してほしいですよね。そして、すべての人が気持ちよくUMBをみられるように戻ることも心から願っています^^

2017/08/05 (Sat) 18:18 | EDIT | REPLY |   

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