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日本語ラップ・MCバトルの“今”を語るブログ

このDVDが良い雰囲気⑥(UMB2014 GRAND CHAMPION SHIP Part3)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

3回に渡りました【UMB2014特集】ですが、今回がラストです。
さっそく王者の紹介です。

<R指定>
RRR

まずは<R指定>、3連覇おめでとうございます

試合後盲腸で床に伏せる程の圧倒的なプレッシャーの中逃げずに出場し、敵だらけの中勝ちあがり、最後は誰もが認めざるを得ない結果を出したことは本当にすごいことだと思います。

では、順にその伝説の軌跡を辿って振り返りましょう。

【1開戦:vs MAC-T】
1回戦から決して一筋縄ではいきませんでした。<MAC-T>もかなりの実力者ですもの。DVD発売後に「この試合は延長でもよかったのでは」といった発言もtwitter上で散見された程でした。しかし結果はR指定がストレート勝ち、決め手のパンチラインはこれでしょう。

“二連覇?リベンジャー?そんな次元ではねんだ
伝説残しに来てんじゃ!”


会場は爆上がりです。王者の本大会への覚悟、会場の観客を“伝説の目撃者”にする誓いを立てるのです。


【2回戦:vs DOTAMA】
本大会におけるベストバウト試合です。特に延長1回目のバトルは今後も語り継がれる程の高い次元だと思います。最大のライバル同士のすばらしい戦いに会場が感動と興奮に包まれます。2回の延長の末に勝ち残ったR指定の印象的なラインはこれです。アルバムとワンマンライブについてのディスに対するアンサー。

“でも俺はいつも0から這い上がるラッパー
1回戦で2回も負け、それで2回も優勝して
そうやって俺は0から1までピラミット上を登るだけ!”


ちなみにこれに続くディスに対するDOTAMAのアンサーもすばらしいです。ディスの会話が噛みあうと本当に面白い試合になりますね。

【R指定 vs MC DOTAMA】のバトルリリックはこちら

【準々決勝:vs 呂布カルマ】
これも名勝負。この試合を本大会のベストバウトに上げる人も多いかもしれません。呂布カルマの言葉一つ一つがR指定を苦しめました。そんな中振り絞ったR指定の印象的なラインはこれです。

“俺が勝ってつまんなくなってる?
ここに集まった客の耳舐めんじゃねぇ!”


この試合については、前々回の記事【呂布カルマ】の章で詳しく書いているので、残りは割愛させて頂きますが、この試合も、本大会を語る上で重要な試合となりました。

【R指定 vs 呂布カルマ】のバトルリリックはこちら

【準決勝:vsGIL】
前試合のvs呂布カルマ戦の爪あとが2点において残った試合です。1点目は“R指定の精神面”に、そして2点目は“会場の観客”にです。

この試合でR指定は何度も「皆が俺の首を狙いに来る」と言っています。呂布カルマ戦で相当精神的に追い込まれていたのでしょう。また疑惑の判定勝利を得たR指定に対し、会場の不満が高まっているのも画面越しですら感じられる程でした。

そんな中でも延長の末に何とか勝利をもぎ取ったR指定。その決定打となったラインはこれです。

“「GILが来た」とか、「GILが勝つ」とか
「GILかます」とか「GILが」ばっかり
ギャルが自分の名前呼ぶみたい
そんなオカマはここにはいらない”


思わず恥ずかしくなるほど的確な決定打です。これに対するGILのバースにおいて、極力「GIL」という言葉を使わないようにしている姿からも、このラインがGILに与えたダメージの大きさを伺えます。

【R指定 vs GIL】のバトルリリックはこちら


【決勝戦:vsGOTIT】
この試合は<GOTIT>の自滅であっさり優勝を決めます。しかし、R指定が吐くバースは全て手加減なしで、高クオリティです。中でも痺れるラインはこれです。

“俺に負けたあのカルマの清算はどうする
毒盛る青酸化合物


こんな風に誰もが踏んだこと無いようなライムを踏むのは本当に“発明”だと思います。これもサイファーの賜物なのかもしれません。とにかく、これまで歩いた全ての道の先に掴んだ三連覇だと思います。


【ウイニングラップ】
三連覇を決めたあとに披露したウイニングラップがこれまた感動的で秀逸です。優勝者インタビューでR指定も言っていましたが「客のハードルが上がりすぎてて、“70点のライン”じゃ上がってくれない」中でも苦しみながら掴んだ三連覇。感情も高ぶることでしょう。梅田サイファーの仲間である<ふぁんく>のことにも触れ、「俺たちのやってきたことは無駄じゃなかった」と言う姿にもグッときてしまいます。そんな中最も印象に残ったフレーズはこれです。

“若いMC全員に問いたい
ここで優勝すれば誰からも悪者扱い
それでも立ち上がる覚悟はあるかい?”


これは彼にしか吐けないラインです。そして本当に心から伝えたいメッセージだと思います。「生半可な覚悟でできると思うな」「中途半端な気持ちならやめておけ」そう言いながらも、それを乗り越える若いMCの出現を心待ちにするような、そんな心温まるMCバトルシーンに向けた愛を感じられるラインでした。

今大会でおそらくUMBを引退するR指定ですが、その判断は正しいと思います。それが自分の為にも、バトルシーンが次のステップに進むためにも

殿堂入りで引退なんて<KREVA>以来ですね。R指定が本当にKREVAと並ぶラッパーに成り上がる日がくることを、心から期待しています。


<UMB 2014 総評>
本当にレベルが高くて濃い試合ばかりでした。本戦DVDはこれまで5本見てきましたが、これほどまでに最後まで観るのが疲れた大会は初めてです。会場組も後半はくたくただったのではないでしょうか。

その中でも、個人的な本大会ベストバウトは「R指定vsDOTAMAの延長1本目」です。そして一番見返している試合は「ふぁんくvsMC松島の延長3本目」です。笑

全体的にMCのレベルは本当に高くなってきていますが、それと共にオーディエンスの耳も肥えてきた為、“普通にうまい”だけでは上がらなくなってきている印象です。まさにMCにとっては“高いフリースタイルの基礎能力”の上に“プラスαの武器”を持つことが必須の時代になったと言えると思います。

今回3回にわたって紹介してきたMC達はもちろんですが、他にも<Ry-lax>、<MC☆ニガリ>、<スナフキン>などの超実力派の若手が出てきています。次回大会は9sariUMBとの兼ね合いで未だどうなってしまうのかわかりませんが、どちらにせよ“次の時代の主役”の席を争い熱いバトルが繰り広げられることでしょう。


何はともあれ今年のUMBも楽しみにしたいと思います。3回に渡り紹介してきた【UMB 2014 特集】についてはこれで終わりです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

では、今回はこのへんで。

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4 Comments

-  

No title

あんまり赤文字多用しなくていいよ
薄い赤色ぐらいでお願いs

2015/06/07 (Sun) 03:52 | EDIT | REPLY |   

Pto6  

お礼

> あんまり赤文字多用しなくていいよ

貴重なアドバイスありがとうございます。私も、もしかしたら逆に読みづらいかもしれないなと思っていたところでした^^;

これからの記事の投稿については、頂いたアドバイスを意識して、赤文字を減らしていきたいと思います。ご意見ありがとうございました!またお気づきの点がありましたらコメント頂けると幸いです。

2015/06/07 (Sun) 08:13 | EDIT | REPLY |   

-  

No title

<ふゃんく>じゃなくて<ふぁんく>

2015/07/18 (Sat) 23:23 | EDIT | REPLY |   

Pto6  

お礼

> <ふゃんく>じゃなくて<ふぁんく>
ご指摘ありがとうございます。思いっきり誤字でした。記事の方も修正させていただきました。
今後もお気づきの点ありましたら、また教えて頂けると幸いです^^
ありがとうございました。

2015/07/19 (Sun) 08:01 | EDIT | REPLY |   

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