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日本の名盤・基本の定番⑫(THE ALBUM by Dev Large(D.L.))

Pto6(ぴーとろっく)です。

2015年5月4日、日本ヒップホップに多大な影響を与えたアーティスト<DEV LARG>が天に召されました。本当に偉大なアーティストでした。本当に残念でなりません。心からご冥福をお祈りします

今回は、そんなD.L.への哀悼の意を表して、彼が残してくれた日本HIPHOPアルバムの金字塔【THE ALBUM】について書きたいと思います。彼の音楽が広まることに少しでも寄与できたら幸いです。

【THE ALBUM】
Dev

<収録曲>
1. TAKE YOU HOME (BACK TO THE HIP HOP)
2. MUSIC (VERSION:S.W.A.T.)
3. BACK TO BURN
4. WALFARE
5. KEEPIN’ IT UP!!
6. KIKITE (LEFTY)
7. MILKY WAY
8. 鋼鉄のBLACK
9. LIFE CHECK
10. 結利大 (SUBERIDAI)
11. FOR MY MEN
12. MANIFEST (粉骨砕身)
13. GOD MOUTH (GOD BIRD pt.2)
14. THE MASTERS (MASSIVE REPROGRAM DEVMIX)
15. BALANCE
16. CRATES JUGGLER
17. 盲目時代 (BLIND AGE 2006)
18. D.L’S MIDNIGHT THEME pt.3

このアルバムは「長いディグの歴史の到達点」とも言われるほど、ブラックミュージックへの敬愛が詰まった作品です。発売された2006年当時、日本語ラップでもこれほどまでに黒いサウンドを表現することができることを証明し、メジャー路線に走り出したシーンに対して警鐘を鳴らすことになりました。

D.L.本人も「'90年代初頭のシーンにおけるサンプリング・ルネッサンスな感じ」を理想のHIPHOPだと語り、その頃にシーンを戻したい、またはそのシーンを知らない若いキッズ達に、こんなヒップホップもあるということを教えたいという純粋な気持ちだけで作った作品だそうです。(<K DUB SHINE>とのビーフに触発された面もあるみたいですが、その件については割愛いたします。)

では、本作品におけるいくつかの曲を紹介していきましょう。

【MUSIC】


実際にこのアルバムに入っている【MUSIC】は 「VERSION:S.W.A.T.」なので、この動画のトラックとは異なります。この動画のバージョンがD.L.が自主で限定リリースした元Verです。どちらのトラックもそれぞれの良さがありますね。

この曲は「どういう気持ちでMUSICに携わってるかを唄った曲」だそうで、D.L.曰く 「ラッパーとしての選手宣誓」をしている曲なのだそうです。あとはNY時代のD.L.自身の活動についてもリリックで触れられています。

【鋼鉄のBLACK】


<緑のbruce burner>と<Nipps>をフューチャリングした楽曲です。ちなみに「鋼鉄のBLACK」という単語はNippsが作った言葉で、その響きのカッコよさ以外に意味はないそうです。しかし、ただただ格好いい曲ですよね。

以前からD.L.とNippsの二人で活動するときは『ブラックブッダ(Black Buddha)』という名義を使おうと話し合ってらしく、その為この曲の中のNippsのバースに『ブラックブッダ(Black Buddha)』というリリックが登場します。

【盲目時代 (BLIND AGE 2006)】


この曲は実は97年頃には完成されていた曲で、ソロ活動をすることになり満を持して発表されました。作成した当時はBUDDHA BRANDとしての曲には相応しくないとの考えで未発表としていたそうです。そのエピソードを聞くと、ソロ活動をすることになりこの曲が広く知られるようになり本当によかったと思います。

“結局お前の心ひとつで人生はどうにでも変わりうる”

こんな時代を生き抜くためにという、強いメッセージが込められた曲になっています。発売当時から時代も少し変わりましたが、伝えたいメッセージと想いは今の時代にも当てはまるのではないでしょうか。



今回紹介した3曲だけでなく、このアルバムに入っている曲は本当に名曲揃いです。ラップもさることながら、やはりトラックがどれも秀逸で、サンプリングの妙が冴え渡っています

彼が影響を与えたラッパーやトラックメイカーは数知れません。彼が日本ヒップホップシーンに与えた影響については枚挙にいとまがありません。きっとBUDDHA BRANDから日本のヒップホップを聴くようになった人も多いのではないでしょうか。彼の音楽がこれからも語り継がれていくことを願っています。

本日はたくさんの人が彼の作品を聴くと思います。以前紹介したBUDDHA BRANDの作品等と共に、このソロ作品も聴いて彼の偉大さを改めて感じてみてはいかがでしょうか。私も一日中このアルバムとBUDDHA BRANDを聴こうと思います。

【BUDDHA BRANDアルバム】の紹介記事はこちら

改めて、ご冥福をお祈りします。
R.I.P. DEV LARGE

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