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動画を投下⑫(音楽ワルキューレ2 by DOTAMA)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

今回は、先日アルバムの発売に先立ち公開された<DOTAMA>の楽曲【音楽ワルキューレ2】について書きたいと思います。前作【音楽ワルキューレ】に続き、現在の音楽シーンについて考えさせられる楽曲です。

【音楽ワルキューレ2 by DOTAMA】


“いい曲作って歌うこと 以外に何があるのかね?”

楽曲で歌われているテーマは“音楽不況”。前作【音楽ワルキューレ】では、音楽シーンの“金銭的縮小”という実情を鮮明に切り取り、重要な問題提起を行っていました。今回のこの続編曲では、そこで投げかけた自分自身の問「音楽不況の中で我々はどうすべきか」に対する、あるひとつのアンサーを提示しています。

そのことについては、DOTAMAがfacebookやレーベルの公式ブログにおいて自分自身で説明しています。そこには、5年前の楽曲の続編を作ることに当初反発すらしながらも、今だからこそ歌うべきことがあるのではと考え直し、苦労の末ひとつの答えに辿り着いたことが説明されています。私はこれを読んで思わず感動してしまいました。下記はその文の一部です。

“毎日大量の新鮮な楽曲、アイディアがUPされたり、ライブで見れたり、フィジカルな売上を別にすれば、今の音楽シーンは最高なのである。確かにアーティストは沢山いて飽和しているように感じる。だがそれは逆を言えば、最高の人材が揃っている、音楽を楽しむ人には夢のようなアミューズメントパークなのである。”

たしかに、“アーティストとして食べていくこと”を考えた時には、ハイクオリティなフリーコンテンツが溢れる現在のシーンはとても苦しいもので、それは“音楽不況”とも言える嘆かわしい状況かもしれません。しかし、音楽を楽しみたいリスナーや、自身の楽曲を多くの人に聴いてもらいたいアーティストからすると、気軽に聴ける・聴いてもらえる現在の環境は最高だということです。単なるリスナーである私からすると、常日頃からその恩恵を享受している身ではあるのですが、生活をかけて音楽に取り組んでいるDOTAMAが心からそう思い、発言するということは、なかなかできないことだと思います。

Appleミュージック等、定額制で音楽を楽しむスタイルが広まりつつある現在の音楽シーン。少し前には、Lineミュージックの無料期間終了に伴い、ネット上に溢れたリスナー達の「音楽はタダで聴けて当たり前」ともとれる発言たちを目の当たりにし、私としても辟易としてしまっていましたが、DOTAMAはそんな状況すらもポジティブに捉え、自身の作品に昇華し、音楽を肯定し続けるのです。なんとも見上げたミュージシャン根性でしょうか。

そして、そんな音楽を愛する者としての悟りの境地に立ち、崇高ともいえるひとつの答えを導き出した彼は、最後に高らかに力強く宣言をするのです。

“我ら(ミュージシャン)の進化は止まらない”

“音楽は終わらない”


“音楽に値札をつけたのは誰かのミスだった”という最後で幕を閉じた前作と対比して聴くと、あまりにも勇敢で、一音楽を愛する者として、なぜか私まで背筋が伸びるような、そんな気持ちにさせてくれるラストだと思います。是非、前作も含め、一人でも多くの人に聴いて何かを感じて欲しいと思います。

【音楽ワルキューレ by DOTAMA】


さて、そんな【音楽ワルキューレ2】も収録されたDOTAMAの5年ぶりのアルバム【ニューアルバム】は既に発売されています。他の曲もDOTAMAらしい楽曲で溢れている渾身の作品となっているので、是非チェックしてみてください。ただ純粋に“一人でも多くの人に聴いてもらいたい”と願う、そんなDOTAMAの音楽愛をたっぷりと堪能してみてはいかがでしょうか。

ニューアルバム

さて、今回はDOTAMAの楽曲について書きました。この後には<MOL53>や<ACE>など、MCバトルでも活躍しているアーティストたちの音源リリースも続きます。バトルで名前を売り、作品で自身の音楽を広める。そんないいサイクルが回り、MCバトルシーン、音楽シーンが徐々にでも大きくなっていけばいいなと思っています。

アーティストの皆さん、頑張ってください。心から応援しています。

では、今回はこのへんで。



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