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動画を投下⑬(刹那 by Creepy Nuts(R-指定&DJ松永))

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

今回は、先日Lyric Videoが発表された<Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)>の1stシングル【刹那】についてご紹介します。

【刹那 by Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)】


“名もなきあだ花のまま終わるかもな”

UMB3連覇のフリースタイル絶対王者の<R-指定>と、ヒルクライムTOCの専属DJやトラックメイカーとして活躍する<DJ松永>によるユニット<Creepy Nuts>。結成当時から話題と期待を集め、本格始動した今春からはライブやイベント、メディア出演と精力的に活動していました。

そして満を持して発表された<Creepy Nuts>名義としての1stシングル。これまでもR-指定のアルバムや、DJ松永のソロアルバム等で共作の楽曲を作成しておりましたが、これが<Creepy Nuts>としては正式な第一弾の楽曲ということですね。

その第一弾楽曲に、果たしてどのような曲を選ぶのかと様々な思いを馳せていましたが、なるほど。R-指定の専売特許ともいえる“MCバトル”を題材に、どストレートな曲をぶつけてきました。以前もR-指定はソロ名義としてのデビューシングルでDJ松永と【R.I.P】というMCバトルを題材にした楽曲をつくっています。他にも【UMB2013 Champion Mix】というコンピアルバムに「大阪代表」として提供したラップは、今では【This is MC Battle!!!】という曲としてライブで歌われています。MCバトルを題材に歌わせて、これほどまでに説得力があるMCは<R-指定>か<晋平太>くらいではないでしょうか。

【This is MC Battle!!! by R-指定】


それにしても、今回の【刹那】におけるR-指定のリリックは、これまでにもなく神がかっている気がします。冒頭から伝わる緊張感と不安感と、出番が迫る臨場感や興奮、そして、周囲のあらゆるものに対する懐疑心と、それをも飲み込もうとする固い覚悟。怒涛のような勢いで吐き出される熱い言霊たちが、確かな真剣味と熱をもって、聴くものに突き刺さってきます

またR-指定のラップの表現力も、以前の楽曲と比べ格段に上がっているような印象を受けました。自身の熱を乗せて即興でラップするフリースタイルにおける彼の魅力が、レコーディングを通した音源でも今まで以上に伝わってきます。おそらくLIVEやレコーディングの数を経て培ってきたものでしょう。「R-指定のフリースタイルは好きだけど、音源は・・・」という人にも聴いて欲しい、そんな仕上がりになっていると思います。

一聴した際には、捻りがなく多少物足りなさを感じたフック部分も、何度も繰り返し聴いているうちに、ストレートに言葉が響く力強い魅力に気づかされます。このテーマだからこそ、敢えてシンプルで小細工なしド直球のフックをぶつけてきた、そんな作り手の意図を感じとることができます。まさに“生きるか死ぬかの戦場”に向かう男の頭の中で響き渡る自身に向けられた声が、リバーブ気味なエフェクトで絶妙に表現されており、DJ松永の芸の細かさを感じます。

さて、MC達はなぜこんな苦しい想いまでしてMCバトルに挑むのでしょう。「ハナから笑い者にされに行くようなもん」なぜそこまで理解した上で戦い続けるのでしょう。きっとそれは、その苦しみや恥じらいを超えた先に輝かしい景色が待っているからなのだと思います。そして、更にその先に見据えた自身の夢、“NEXT STAGE”へ進む為なのかもしれません。

私はこの曲を聴いた時に、元サッカーイタリア代表のレジェンド<ロベルト・バッジョ>の有名な言葉「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」が頭に浮かびました。きっとMCバトルもそうなのでしょう。「MCバトルで負けることができるのは、MCバトルに挑む勇気を持った者だけだ」。改めて、MCバトルに出場する全MCに対し、尊敬の念をいだきます

さて、この曲はシンプルで力強い曲構成な故に、LIVE化けしそうな楽曲でもあります。おそらくLIVEでこそ最も輝く楽曲ではないでしょうか。まだLIVEではどこでも披露されていないようですが、早くLIVEでこの曲を聴いてみたいですね。

刹那

今回はCreepy Nutsの1stシングルをご紹介しました。8/26発売で、iTunesとCreepy Nutsの公式Webショップで購入可能のようです。発売日が楽しみですね。

Creepy Nutsのこれからの活躍にも期待しています。アルバムの発表も待ち遠しいですね。

では、今回はこのへんで。


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