HIPHOPの必須トーク

日本語ラップ・MCバトルの“今”を語るブログ

旬な話題は損なわない⑫(9sari・Libra UMB2015最新動向 Part10)

どうもPto6(ぴーとろっく)です。

新年明けましておめでとうございます。この記事が2016年筆始めになります。今年もマイペースにブログを更新していけたらと思っています。目標は“細く、長く”。とにかく継続して好きなことを書き続けたらこれ以上幸せなことはありません。今年も何卒よろしくお願いいたします。

さて、今回は、UMB2015シリーズの最終回をお送りします。昨年末に行われたUMBファイナルの結果を振り返ると共に、2015年の主要大会の結果を改めて総復習したいと思います。LibraUMBと9sariUMBとの比較というこれまでの記事形式とは異なりますが、その点については最終回ということでご了承ください。

初回記事【UMB最新動向Part1】はこちら
前回記事【UMB最新動向Part9】はこちら

それでは、LibraUMBファイナルの結果から振り返っていきましょう。

Libra UMBファイナル

決勝

MCバトルファンにとっては一年に一度の祭であり、かたやMC達にとってはヒップホップドリームを掴み得る夢の舞台である、Libra主催のUMBファイナルが12/30に<新木場Studio Coast>で行われました。前回の記事にも追記した通り、<MOL53>欠場という残念なニュースも大会直前にはありましたが、結果としては大盛況の中大会を終えることができたようです。

私は現場には行けなかった為、詳細についてはDVDが発売された際に確認したいと思っていますが、本大会は“UMB本戦経験者”と“期待のニューカマー”がバランス良く勝ち上がるという、“UMB新時代の幕を開く”に相応しい大会になったようです。大会前から、常連組と初出場組がいい塩梅で集ったと書いていましたが、本戦でもそれぞれが良さを出した内容になったようですね。R-指定が出場しない今年の大会には、新たなヒーローの誕生が期待されていましたが、結果としては多くのMCが自身のプロップスを上げる最良の機会になったようです。

その中でも、大きくプロップスを上げたMCとして、島根代表の<JAKE>、福井代表<CHILL B>の名前が現場に行った方々から多く挙げられている印象を持ちました。JAKEは、戦極11章での活躍で名を一躍全国区に広げていましたが、今回のUMB本戦ベスト4という実績により、その知名度とプロップスは更に鰻登りとなりそうですね。JAKEについては、“大物相手にも全く怯まず、常にジャイアントキリングの予感を感じさせてくれるMC”という印象を私は持っていましたが、今回の件で彼も追われる立場へと変わってきそうです。その戦い方の変化にも注目したいですね。とにかく彼のファイナルでの勇姿をDVDで確認するのが今から楽しみです。

【戦極11章P-PONG vs JAKE】


一方、<CHILL B>については、今年UMB福井代表になったことで私は初めて知ったMCでした。UMBtubeで彼を見た際には、とにかく飄々とした現代の若者らしい佇まいと、バトルにおけるライムトピックの引き出しの多さが印象に残っていました。しかし、ここまで活躍するとは正直なところ私は予想できていませんでした。初出場で本戦ベスト8は凄いですよね。彼も今回の件で大きく名を上げたことでしょう。これから本戦の常連となってローカルを盛り上げる火付け役となることを期待しています。

上記2人の他にも、滋賀代表<山本びんた>や、愛知代表<BASE>、埼玉代表<TENGG>など、強者集まる激戦予選を勝ち上がった期待のニューカマー達の活躍も大いに讃えられていました。やはり全国各地には、まだ広く名前が知られていないだけで、魅力的なMCは多くいるようですね。

また、久しぶりの本戦出場となった京都代表<早雲>も大活躍したようです。個人的に期待をしていたMCのひとりだったので嬉しかったです。結果は、初出場だったUMB2012と同じくベスト4でしたが、本人的には“見えた景色が前回と全く異なっていた”と、確かな手応えをTwitter上で吐露していました。来年での更なる活躍も期待できそうですね。そして、その他の“本戦常連組”も流石の活躍で大いに大会を盛り上げていたようです。DVDが発売された際には、改めて本大会において印象の残ったMC達について書けたらと思います。

そして、そんな新時代を担う大会において、一際大きな声援を受け、文句なしの活躍で優勝し、バトルシーンにおける新たなヒーローとして歴史に名前を刻んだMCは...

【UMB2015優勝:CHICO CARLITO】
CHICO優勝

セコンドに9sariUMB覇者の<崇勲>を携えた<CHICO CARLITO>は、まさにMCバトルの神に導かれるように、着実にトーナメントを勝ち上がり、UMBの頂点に立ちました。決勝戦の相手は優勝最有力候補とされていた<DOTAMA>でしたが、延長もなくストレートで打ち負かし優勝を決めました。あの人気も実力もあるDOTAMAがあっさり負けるほどです。それほどCHICOが圧倒的なバトルを見せつけたのでしょう。早くDVDで見てみたいですね。DOTAMAについては、今年こそ絶対優勝したかったはずなので残念ですが、それでも大きなプレッシャーの中、しっかり決勝戦まで勝ち上がるのは流石としか言いようがありません。願わくば、来年も出場してくれることを願っています。

さて、CHICOについては本ブログでもこれまで、【フリースタイルダンジョン#6】の記事や、前回の【UMBリベンジ】【戦極12章DVD】の記事で再三書かせてもらっていますが、このUMB優勝により、それまでもっていた“人気”“実力”に加え、新たに“実績”まで手に入れたことになります。間違いなく今年で最もプロップスを高めたMCの一人になりましたね。優勝賞金は音源作成に使うことを宣言していたので、作品の方も今から楽しみです。2016年も引き続き、シーンを大いに盛り上げてくれることを期待しましょう。

ちなみに、CHICOによるウイニングラップは、Nujabesの名トラック【Luv(Sic)】で行われたそうです。去年はR-指定による【蜂と蝶】トラックでのウイニングラップが話題になっていましたが、今回のも非常に楽しみです。あの最高のトラックの上で勝利の喜びをラップするCHICOの姿を早くDVDで見たいですね。発売は春頃でしょうか。待ち遠しいです!

【UMB2015ファイナル対戦結果】
対戦表

2015年主要大会振り返り

さて、UMBの結果が出たということで、ここで改めて2015年の主要大会の結果を振り返ってみたいと思います。今年はUMBの分裂などがあり、バトルシーンにとっては特異的な年でした。年間チャンピオンとなるUMBが二つあること、そしてUMBよりも豪華と言われるほどの面子が集結した戦極や罵倒などの他大会の存在があることから、今年のバトルシーンを語るにはUMBだけではとても語りきることができません。

それでは、2015年1月~2015年12月までの主要大会決結果をみていきましょう。

■戦極11章(2015.2.21)
 優勝:GOLBY 準優勝:CIMA

■第7回高校生RAP選手権(2015.3.29)
 優勝:MCニガリ a.k.a.赤い稲妻 準優勝:言xTHEANSWER

■AS ONE(2015.5.4)
 優勝:KAKATO(環ROY、鎮座DOPNESS)

■戦極12章(2015.6.14)
 優勝:呂布カルマ 準優勝:KZ

■AS ONE(2015.8.1)
 優勝:ゲバラチオ(Jinmenusagi、OMSB)

■ADRENALIN2015(2015.8.29)
 優勝:GIL 準優勝:MOL53

■第8回高校生RAP選手権(2015.6.14)
 優勝:LEON a.k.a.獅子 準優勝:三日月

■UMB2015(9sari)(2015.9.23)
 優勝:崇勲 準優勝:JAG-ME

■ENTER 2015 SPOTLIGHT(2015.12.3)
 優勝:呂布カルマ 準優勝:KBD

■THE 罵倒 2015(2015.12.23)
 優勝:呂布カルマ 準優勝:ACE

■戦極13章(2015.12.27)
 優勝:NAIKA MC 準優勝:KEN THE 390

■UMB2015(Libra)(2015.12.30)
 優勝:CHICO CARLITO 準優勝:DOTAMA

■AS ONE(2015.12.30)
 優勝:NAIKA MC & DOTAMA

さて、こうしてまとめてみると、やはり戦極、罵倒、ENTERを獲った呂布カルマの存在感が目立ちますね。年間を通じて、バトルにおいて彼の名前を聞かない日はありませんでした。これでUMBにも出場していたらと考えると恐ろしいですね。そういう意味でも“今年バトルシーンにおける主役”という意味では、CHICO CARLITOに並び、呂布カルマも間違いなくその一人に挙げられるMCでしょう。

ただ、そんな最強とも言われた呂布カルマでさえも、9sariUMBでは<JAG-ME>に、そして戦極13章では<KBD>に敗れ、UMBでは愛知予選で敗退し、本戦にすら出場できていないという事実が、MCバトルがいかにナマモノであるかを表していると思います。その日のコンディション、会場、観客、組み合わせ、あらゆることが勝敗を左右するのです。だからこそMCバトルは面白いんですよね。そして、それ故にそんなバトルにおいて連覇を成し遂げたR-指定、晋平太は最大級のプロップスを得ているのだと思います。

そういった意味では、2015年は、まだまだR-指定、晋平太のツートップに割って入るだけのMCは現れなかったと言えるかもしれません。しかし、確実にバトルシーンの新たなページは開かれました。勢いに乗るニューカマー達の台頭、これまでのように王道スタイル至上主義ではなくなったMCバトル評価軸の変化、そして9sariUMBの出現により成されたMCバトル大会の構造改革、更にはフリースタイルダンジョンによるMCバトルの一般層への浸透

このように大きな変化と共に種が撒かれた2015年。それが芽を出しはじめるのは、おそらく今年2016年でしょう。今年、MCバトルシーンはどのように変化していくのか。そして、新たなヒーローの座は誰が勝ち取るのか。非常に楽しみですね。2016年も引き続き、バトルシーンに注目していきたいと思います。

最後に

これまでPart1から10回に渡り書いてきた【UMB2015最新動向シリーズ】も今回でおしまいです。9sariUMBの出現により、自身の備忘と情報整理の為に始めたシリーズでしたが、結果として例年よりも大会を楽しめる大きなきっかけとなりました。大変なこともありましたが、やってきてよかったなと感じております。また、記事がBLACK SWANの公式ホームページに掲載されたり、戦極主催のMC正社員さんに読んでいただけたりしたのも、私にとっては恐れ多くも嬉しい出来事でした。記事にて書かせていただいたMCの皆様、Twitter等で情報を下さった皆様、本当にありがとうございました

2016年は、どのような形でそれぞれの大会の動向を追っていくか決めていませんが、なんらかの形で記事にしていけたらと思っています。その際は、時間つぶしにでもまた読んでいただけると幸いです。なにはともあれ、また今年もバトルシーンを楽しみたいですね。そして、バトルをきっかけに、もっともっとHIPHOPシーン全体が盛り上がることを期待しています。

では、今回はこのへんで。



関連記事

2 Comments

IDECCHI7  

∀・)あけましておめでとうございます。2015も終わりましたな~。2016も変わらずバトルシーンを追いかけて貰えたら、いちヘッズとしてとても嬉しいです。さて2015Libra UMBを獲ったのがChico。個人的にはDotamaやGotitを応援していましたが…近年のバトルは強豪MCが増えたぶん、ホント予想のつかないものになりましたな~。ただ口コミでは決勝のChicoが痺れるほどカッコよかったと耳にしています。これは1日も早くDVDでCheckしたいところですね。本年も当Blogを応援しています♪

P.S.個人的には広島代表が何年も1回戦敗退を喫していることが切ない(;∀;)

2016/01/05 (Tue) 14:52 | EDIT | REPLY |   

Pto6  

Re: タイトルなし

> ∀・)あけましておめでとうございます。2015も終わりましたな~。2016も変わらずバトルシーンを追いかけて貰えたら、いちヘッズとしてとても嬉しいです。さて2015Libra UMBを獲ったのがChico。個人的にはDotamaやGotitを応援していましたが…近年のバトルは強豪MCが増えたぶん、ホント予想のつかないものになりましたな~。ただ口コミでは決勝のChicoが痺れるほどカッコよかったと耳にしています。これは1日も早くDVDでCheckしたいところですね。本年も当Blogを応援しています♪
> P.S.個人的には広島代表が何年も1回戦敗退を喫していることが切ない(;∀;)

IDECCHI7 さん
いつも暖かいコメントありがとうございます^^とても励まされます。
決勝は評判いいですよね^^早くDVDみたいですね!
そして今年のバトルシーンもいろいろ予想の付かないことが起きるでしょうね^^
出来る限りで追いかけて、ブログに書いていけたらと考えています。
広島から強いMCが出てくるといいですね!個人的には去年のALICEは好きなタイプでしたが、相手が悪かった^^;

2016/01/05 (Tue) 19:13 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment

ブログパーツ